フォトジャーナリストの視点
日本のフォトジャーナリズムで、今一番注目を集めているフォトジャーナリスト・林典子の最新刊にして著者初の実用書
日本ではフォトジャーナリズムが不在であるように思う。世界のフォトジャーナリズム業界か ら孤立していると言わざるを得ないのが現状だ。10 年前に語られてきた「フォトジャーナリズ ム論」は、この時代には通用しないと思っている。 この本は、私の「フォトジャーナリズム論」 を主張することを目的にした本ではない。あくまでも一人の人間として、私がどのようにフォ トジャーナリズムと関わってきかを紹介したいと思った。そして、フォトジャーナリストを目 指すまでの個人的な経験や取材活動をする中で感じてきたことを、これからフォトジャーナリ ストを目指す人たちと少しでも共有できたらと思った。内容について異論もあるかもしれない が、「こういう考え方もあるのか」と一つの視点だと思っていただけたらと思う。
「フォトジャーナリストの視点」まえがき、より抜粋